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2016 昇段レポート 熊田雅衣初段 本部・市坪道場 

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 はじめに今回、昇段審査の機会を与えていただき、ありがとうございました。
 私が空手を始めたのは幼稚園の年長の時でした。父と兄の稽古をしている姿をいつも見ていて、とてもかっこよく思い、あこがれをいだいていました。入門前は私も道場の後ろの方でみんなの真似をしていて、早く一緒に稽古をしたいと思っていました。
 入門すると、先輩も優しくて、楽しく稽古をすることが出来、やる気に満ち溢れていました。
 しかし、稽古を重ねるにつれ、父に叱られることも多くなり、稽古に行くのも嫌になることもありました。
 悔しくて嫌だった面もあったけど、辞めたくなったことはありませんでした。
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 小学6年生のはじめごろに市坪道場にも行くようになり、組手の稽古をする機会が増えました。
 その年の大会で「組手に出たい」と思い、出場しました。
それまでにも型と組手の大会に何度か出ていましたが、一度も勝つことが出来ませんでした。
その大会でも結果は1回戦負けでした。とても悔しくて、「次の大会も出たい」と思いました。
その翌年も1回戦負けだったけれど、前よりも強くなっていることを実感し、「もっと練習して勝ちたい」と思いました。

 中学生になり、昇段審査を受ける機会をいただきました。しかし、その時期にあまり稽古に行けていなかったので、断念しました。
 次の昇段審査で受けることに決め、1年間、同じ1級の仁美さんと、一緒に練習しました。

 父や兄が空手をしていることもあり、今まで昇段審査を何度も見てきました。強い先輩でも審査中ぼろぼろになっていて、「あんなに過酷なのに、自分が受けられるのか?」と、とても不安でした。
 特に、組手と腕立てが不安で稽古にも集中できていませんでした。
 そんな時、父に腕立てについて指摘を受け自主的に毎日するようにしました。
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 審査当日、今までで一番というくらい緊張していました。
 基本では、自分の中ではいつもと違う動きをしているのではないかと思いとても不安でした。
手足が震え、緊張して寒くて仕方がなかったです。
 腕立てを始める前は、途中で駄目になるのではないかと思っていましたが、あと何回、あと何回、と考えながら必死で行いなんとか出来ました。
 しかし、組手で緊張が戻ってきて、変な動きをしていないかと不安になり、力が出なくなってしまいました。
その時、最高範師に「加減をする必要はないんですよ」と言われ、はっとしました。
 加減をしているように見えるくらい、力が入っていなかったのだと気付き、どんなに不格好でもいいから思いっきりやろうと決めました。
 緊張しても『組手』をすることができたのは、組手の大会に向けて稽古をし、大会に出たからだと思います。
 やっぱり、痛くて不安で緊張したけれど、思いっきりやることが出来て、やりきることが出来てよかったです。
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 今まで指導してくださった高見最高範士、千葉師範代や先輩方、応援、指導してくださった本部道場、市坪道場の皆さん、そして支え、応援してくれたお父さん、お母さん、兄ちゃんに心から感謝をしたいです。
 私がここまで空手を続けてこられたのも、周りの人達のおかげだと思います。
 これから、高見空手の黒帯に恥じないように日々稽古を重ねていきたいです。
 押忍
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写真中央:熊田雅衣初段

2016 昇段レポート 福本大人初段 住吉道場

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 昨年末、中里師範から昇段審査のお話を頂きました。本当に予期せぬお言葉でした。
 昨年1級になったばかりで、まだまだ力が足りないと感じていて、早い、早すぎるんじゃないかと内心は思いました。と同時に「やってやる!」との気持ちと昇段を勧めて頂いた、師範の顔に泥をぬるような審査はできないと強く胸に誓いました。
 厳しいであろう昇段審査に向けて動ける身体、動き続けても平気なスタミナと精神力を養うため、この数か月間、とにかく走りました。
 この夏の猛暑もあり、泣きたくなるような日もありました(苦笑)。
 山道を走っていると所々に電柱が立っています。「この電柱からあの電柱まではダッシュで」そんな具合で続けるのですが、その手前で、「もうダメだ、無理だ」そういう弱さが出てきそうなとき、自然と「あーーーっ!」と叫んで走ってました。時には、4人に増えた我が家の空手キッズたちも、一緒にロードワークに行く日もあり、くじけそうになる心を奮い立たせてくれることも度々ありました。
 この子たちに対して、私は「言うだけの親になりたくない!」「やる親でありたい。」と常々思ってます。
 共に汗を流してくれた時間は私にとって貴重な財産となりました。時間があれば稽古の前や稽古の後も走ったりしました。
 基本的な腕立て伏せや腹筋も欠かさず取り組んできました。先を見ず、とにかく今日この一日また頑張ろうと過ごしてきました。審査当日に自信を持って臨むためには、徹底的に精神と体をいじめぬかないと耐えられないと思っていたからです。
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 11月6日、清々しい気分で当日を迎えました。
 県本部に着き、高見彰最高範士にご挨拶させていただいたところから、いよいよだなと気持ちが高ぶり始めました。
 道場訓の筆記試験から始まり、その後は基本、移動、型、腕立ての流れでした。とにかく普段通りを心掛け、落ち着いてできたのではないかと思います。
 私の隣はスリランカ支部のジェシリ師範代でしたが、昇級審査のときと同様、決して隣の人には負けないと思いながらの気持ちで受けていました。
 最後の組手が始まり、10人目の中里師範と相対した瞬間、初めて昇級審査を受けた日のことが頭を駆け巡りました。この時の組手の相手も中里師範でした。瞬間的に、あの当時のただがむしゃらに、何があっても前に、ただ前にとの想いを胸に秘め、渾身の力を振り絞りました。
 すべての審査が終わり、私の胸の中は充実感で支配されました。微塵も、後悔の念などありませんでした。
 そして、いつもながら審査中に高見彰最高範士からいただくお言葉には、人として又は空手家としての生き方を考えさせられることばかりでありました。
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 最後になりましたが、このような機会を与えて頂いた、高見成昭総師、高見彰最高範士、稽古で私のために時間を作って熱心にご指導いただいた中里師範、稽古相手になってくれた道場生の皆さん、私のそばで応援してくれた家族のみんなに心から感謝申し上げます。
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 空手家としてスタートラインに立てたことを誇りに想い、微力ではありますが、今後は高見空手の発展と中里師範の負担の軽減に少しでもとお役に立てればと思っています。
 これからもより一層、日々の鍛錬に励んでまいります。
 押忍
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写真中央:福本大人初段

2016 昇段レポート 大塚仁美初段 本部道場

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『過信することなく謙虚でいること』
常に疑問を持つこと、今度やろうと思うなら今やること必ず出来るようになると自分を信じてあげること、息子の怜士に口うるさく言っていることです。もちろん自分にも。
怜士と道場の門を叩いてから丸七年が経ちました。
強くなりたい、そう思うようになったのは早くに病気で亡くなった父の影響が大きかったかもしれません。
 入門して初めての審査のことを今でも覚えています。不安による緊張や大勢の前に出る恥ずかしさ、けれど緑帯くらいになると緊張を楽しむようになっていました。不安になるのは稽古不足の証だと思い、毎回の稽古は常に審査だと思って取り組みました。常に一対一で稽古していると思いなさい、最高範士の教えです。
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私は本部道場所属で最高範士の指導という最高の環境で稽古をすることが出来きました。
だから範士の教えは真剣に聞き、基本、移動、型の細かな動きも偸もうと思いました。
 三級になった時、この年の昇段審査には必ず出ると決めていました。その頃から市坪道場にも足を運ぶようになり、本年早々から本格的に昇段に向けての稽古が始まりました。前屈立ちは誰よりも低く、体幹を常に意識し、腕立ては絶対にやりきる。審査が近づくにつれ他の道場の方から声をかけていただくことが増え、何より励みになりました。
 当日の筆記試験の時、いつものように上手く字が書けないと思っていたら手が震えていました。
想像していたより緊張しているのにこの時気付いたのです。しかし、この緊張感は昔味わった不安による緊張ではなく、
緑帯の審査の時のような良い緊張感でした。日々の稽古への取り組み方で苦楽が決まる、そう教えてくれたのも最高範士でした。審査が終わった時、他支部の師範より『高見空手を見ることが出来た。』と言葉をいただきました。
今でも思い出すと涙が出そうになるくらい嬉しい言葉です。
先日合格の通知をいただきましたが、後悔の無い審査だったとは言い切れません。
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 実際今でも納得のいく追い突きが出来ない…。だからこれからも今までと同じように稽古に取り組もうと思います。
やっと一人で立つことが出来るようになった程度で、これからまた一歩一歩と前へと進むための稽古が始まります。
 たくさんのことを教えていただいた高見最高範士、心より感謝いたします。
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 千葉師範代、熊田先生、何度も背中を押してくれたから最後までやりきることが出来ました。
 そして、一緒に稽古してくださった先生、先輩方、応援してくれた他の道場生、審査を見に来てくれた会社の同僚にこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。
 最後に、私の稽古にずっと付き合ってくれた怜士、本当にありがとう。
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写真中央右:大塚仁美初段

2016 昇段レポート 長野龍生初段 森松道場

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この度は、初段昇段を許していただき、高見総師、高見最高範士に感謝申し上げます。
「昇段審査を受けるぞ」と、平松師範に言われた時は、最初は正直不安でした。
でも、振り返ってみると、約8年間空手を頑張ってきたので挑戦してみたいと思うようになりました。
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まず、昇段審査をめざすにあたり、一番大変だったのは苦手な柔軟体操でした。
だけど、徐々に開脚ができるようになると自信がついてきました。
組手は慣れていたし、体力にも自信があったので大丈夫だろうと思っていました。
ところが、昇段審査の10人組手は、試合や稽古とは違う厳しさでした。
そして、高見最高範士の「残心をとれ」という言葉は、とても胸に響きました。
今思ってみると、僕の組手は、ただ相手を倒せばいい、勝てばいいという組手だったように思います。
高見空手において一番大事な<礼節>と<惻隠の情>が、僕には足りなかったんだと気付かせてくださいました。
今後は、高見空手の教えを忘れず精進したいと思います。
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僕が昇段できたのは、指導してくださった平松師範、廣子師範、わざわざ遠くから教えに来てくださった
岡鼻首席師範、金澤師範、そして、練習に付き合ってくれた森松道場のみんなのおかげだと思います。
自分一人ではこんなに頑張れなかったと思います。
黒帯の先輩が熱心に教えてくれたり、時には叱ってくれたりと、森松道場はいい人ばかりで、楽しかったからこそ続けられたのだと思っています。皆さんには感謝の気持ちしかありません。
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僕を応援してくれる両親にも感謝しています。道場への送迎や金銭的な負担もしてもらいました。
そして、この度の昇段を一緒に喜んでくれています。
最後に、僕を昇段審査挑戦に奮い立たせてくださった平松師範に感謝申し上げます。ありがとうございました。押忍。
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写真中央:長野龍生初段

伊藤 正昭 四段 昇段レポート

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 感謝の言葉

 二回目の四段へのチャレンジ。
 去年の12月中旬、昇段審査会の後、本部より書類が届きました。「保留」の二文字に色々な思いが湧き上がってきました。
 自分なりに頑張ったんだけどな。
 最高範士が言われていた気迫が足りなかったのかな。16人いた受審者の中で何で自分だけが・・・。膝の故障もあってみずを抜きながら稽古したのにな。他にもネガティヴでしかない考えが・・・。

 そして、審査明けの初めの稽古で、千葉隆司師範代(東温道場師範代・市坪道場責任者)より言葉を貰いました。
 『これで三段になったと思いましょう。チャレンジした事は認めます。失礼だけど礼儀からやり直しましょう。もちろん、来年も一般で受審されますよね?』
 この言葉に、心の中で何かがリセットされました。
 そして目の前に新しいスタートラインがひかれました。
 あの日より私は、継続は力なりを胸に稽古してきました。どんな小さな事にも感謝し、どんな状況でも全力を尽くす。正直、出来ない日もありました。でも又そこからやり直す、今回は後悔しない、必ず合格してみせる。そんな一年間でした。
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 一年とは、とても早いものであっと言う間に今年の受審日、平成27年12月6日がやって来ました。
 頭の中には、完遂と気迫、この二つしかありませんでした。
 最後の連続組手の時には師範、師範代、先生方、受審者の皆さん,現場にいた皆様の声は聞こえていました。
 皆様のかけてくれた言葉は、一つ一つ、私の心に届いていました。ありがとうございました。力を頂きました。感謝しております。
 そして、今回の受審を許可して頂いた最高範士に御礼申し上げます。
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 この度は、四段合格を許可されましたが、自分はまだまだだと思っております。

 昇段審査会が終了した後、何とか終わって浮かれている自分の傍らで、鏡に向かい型のチェックや組手のイメージを稽古されている本部の師範、黒帯の姿を見ました。気持ちが引き締まる思いでした。
 
 以前、高見成昭総師より『帯が取れてもおごらず、早くその段位にふさわしい人間になりなさい。黒帯とはそういうものだよ。」とご指導頂きました。 昨年の保留、その期間の稽古、今回の四段允許を経験し、総師が私に言われた真意(心構え)に気付くことが出来ました。
 これを肝に命じ、これからも空手修行してまいります。

 最後に、千葉師範代、松浦先生、東温道場の皆様、ありがとうございました。
 東温道場は、これまでにも増して道場生の皆様と共に空手修行に励んでまいりたく思います。
 宜しくお願い申し上げます 押忍

 高見空手東温道場 伊藤正昭 九拝
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