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毛利 憲幸 初段 昇段レポート

空手道 高見空手 鬼北道場

毛利 憲幸 初段

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 この度は、昇段審査の機会を与えていただき誠にありがとうございました。

 私は、大学生の時に「強くなりたい」という思いで空手を始めました。
 その頃は、体を鍛えて組手をして、試合に勝つことばかり考えていました。
 そして、少しずつ試合で勝つことができるようになって、強くなったと思っていました。

 そんな私に、最高範士は「一概に相手を倒すことだけが強いということではない。相手を怪我させることなく、思いやりを持ってその場を制する力。それが空手の強さである。心技体すべてを鍛えることが大切です」と教えて頂きました。

 「強くなる」ということは、とても奥深く大変な事だと改めて思い知らされるとともに、目標ができました。
 もう一度、自分をみなおし、空手道の強さを身につけたいと。
 その時、茶帯だった私は昇段審査を受ける事を決意しました。

 黒帯とは、私にとっては雲の上の存在で、それに挑戦しよう事になるとは夢にも思っていませんでした。
 茶帯をとったことに満足していた自分に「喝」を入れるいい機会になりました。

 基本稽古、型、組手、すべてを原点に帰り、見直しながら審査の日まで稽古してきました。
 昇段審査に向かい意識した事は、一つ一つの動きに意味を持たせ、「できる」のではなく、「身に付け自分のものにする」と言う先生方の教えのもと稽古して来ました。

 昇段審査では、それがすべて出来ていたとは、とてもいえる物ではありませんでしたが、それが今の自分の実力で精一杯のことが出来たと思います。
 これもご指導頂いた先生方のおかげと感謝致しております。

 その結果、黒帯を取るということをお許し頂き、とても嬉しく思っています。

 しかし、この結果に奢ることなく、高見空手の黒帯を締める者として、もっと多くのことを学び、帯に相応しい「心技体」を身につけ、そして強さを求めて精進を続けて行きたく思います。

 最後になりましたが、高見空手の初段を取ることができたのも、この機会を与えて下さった高見成昭総師、高見彰最高範士、師範の先生方、道場生の皆様のおかげです。
 深く感謝申し上げます 押忍

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組手右:毛利 憲幸 初段

石河 康司 初段 昇段レポート

空手道 高見空手 鬼北道場

石河 康司 初段

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 この度は、昇段の機会を与えて頂き誠に有難うございました。

 私が鬼北道場に入門して9年が経ちました。

 白帯の頃は、ただ強くなりたいという一心で、稽古に励んできました。
 この9年間の稽古を通して、失敗や経験を積み重ね多くのことを学ばせて頂きました。

 入門当初は身体も細く不器用で、廻し蹴り一つろくにできなかった私ですが、岡本師範や先生、先輩方の熱心なご指導により技術面のみならず、精神面でもたくさんのことを教えて頂きました。

 何もわからず、ただがむしゃらに蹴ったり突いたりするだけで動作も不自然、「腰を入れろ」と言われても、何のことか全然意味が分かりませんでした。

 帯が上がるにつれて、基本や型の重要性や師範、先生が言われている「腰を入れる」「脱力する」など、それらの意味が理解できてくると同時に、その全てが理論的で空手の奥深さやおもしろさが分かってきました。

 しかし稽古は楽しいばかりではなく、辛いこともたくさん経験させて頂きました。
 特に大会に向けたハードな練習では、スタミナ稽古など息も上がりバテバテで「早く終われ、早く終われ」と心の中で叫ぶことも多々ありました。でも、稽古が終わると不思議と気分も爽快、清々しい気持ちになっていました。

 このような厳しい稽古をしないと、やはり自分自身のためにならないし、成長もしないので、今思うと自分の中の「財産」となっております。

 今回、初段をお許し頂いたものの、自分自身としてはまだまだ未熟な部分が多いと自覚しております。
 受審して改めて認識した自分の弱い部分、足りない部分を一つ一つ補っていけるよう、これからも日々精進するつもりです。

 最後になりましたが、高見総師、高見最高範士、岡本正司師範、先生、先輩には心から感謝致しております。
 挫けそうになったときの師範、先輩のさりげない一言が自分に力をくださり、空手を続けてこれた今の自分があります。この場を借りて深くお礼申し上げます。

 また、ともに汗を流し、応援してくださった道場生の皆さん、本当にありがとうございました。
 これからも帯に見合った実力をともなえるとう頑張ります。
 今後ともご指導宜しくお願い申し上げます。
 
 押 忍

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組手右:石河 康司 初段

 

久枝 弘幸 初段 昇段レポート

空手道 高見空手 森松道場

久枝 弘幸 初段

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 入門から17年、一級に昇級して11年の時を経てこのたび昇段試験を受審させていただき、先日最高範士より初段の合格通知をいただくことができました。

 改めて年数を確認すると、一級昇級後に長い間足踏みしていたことがよくわかります。
 仕事が多忙な部署への転勤になったこと、結婚、子供の誕生など家庭環境が大きく変化したなど、言い訳はいくらでも上げることはできます。
 しかし、今考えると、一級の昇級審査、特に五人組手が散々な出来であったことから、一級にはなれたものの次の目標とすべき「初段」への道のりは暗く遠く、そこに歩き始めようにも足をどこへ踏み出せばよいのか分からず、その場に立ち竦むような状態に陥っていた事が最大の原因でした。
 昇級後しばらく成長が見えない自分自身に苛立ち、数年ほど道場に足が向かない時期がありました。

 そのような中、今から6年前、宇和島市の下波に転勤したのがきっかけになり、眞田一治師範の下波道場へ移籍し稽古を再スタートすることになりました。
 自身の稽古と同時に眞田師範のもと、道場生の指導をお手伝いさせて頂く中で自分なりの「黒帯像」を考えるようになりました。
 おぼろげながら「初段」への道筋が見えてきて、少しずつ初段に向けて歩みを進めることができるようになりました。

 その後、転勤に伴い3年前からは松山市内の森松道場に移籍し、平松伸彦師範のもと本格的に「初段」に向けて稽古を進めることになりました。
 大極と平安以外の型をほとんど知らなかった事と「極真愛媛で一番身体の硬い茶帯」と言われるほど苦手だった開脚の柔軟には大変時間をかけて頂きました。
 人気の鍼灸院を経営されながら、道場もされて大変お忙しい中、ご指導頂いた平松師範、廣子師範のおかげで何とか昇段審査にこぎつけることができました。

 合格通知をいただいた今、黒帯になる喜びよりも、諸先輩方のような立派な黒帯になれるのか不安の方が大きいですが、高見空手の発展に微力ながら貢献できるよう、精進を続けて行きたいと思います。

 さて、転勤族の私は入門以来4ヵ所の道場にお世話になりました。
 このおかげで多くの先生方、先輩方のご指導を受けることができたのは、私の大きな「財産」になっております。

 高見総師や高見最高範士に於かれましては含蓄あるお言葉でのご指導が私の成長には欠かせないものとなっております。

 平松伸彦師範、廣子師範、本馬師範代、村瀬師範代には日頃から親身になってご指導頂きました。
 特に昇段審査に向けた、私の「苦手克服練習計画」に一緒にお付き合い頂き感謝の念に堪えません。

 また、しばらく空手から離れていた私を引き戻して頂いた眞田師範、四国本部道場時代によく相談に乗って頂いた中里師範、久保田師範代、白帯の時に丁寧にご指導頂き今でも声を掛けてくださる石川師範にも厚くお礼申し上げます。

 最後に、空手と言う武道の入口で、私に空手のイロハを教えていただき、私が黒帯になることを楽しみにしておられた故長谷川忍師範代に「黒帯姿」を見て頂くことが出来なかったことに深くお詫び申し上げます。
 空手道の入口で長谷川師範代に教わったイロハがあったればこそ、今の私があります。ありがとうございました 押忍。

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左:久枝 弘幸 初段

立花 優里子 初段 昇段レポート

空手道 高見空手 森松道場

立花 優里子 初段

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 私が空手を始めたのは小学校一年生の時でした。

 その頃、同じ森松道場のある公民館でやっていた塾に通っていました。
 森松道場は塾の隣の部屋にあり、塾帰りにチラッと見た空手の華麗さにときめき、ドアの外に居座って観ていました。
 
 座っていると通りかかった道衣姿の人が頭をなでてくれました。
 その優しさと恰好良さと華麗さに惹かれ、塾を辞めて空手をはじめました。

 初めは友人も年の近い子も居たので皆で楽しく遊んでいる感覚でした。
 しばらくすると、空手を習っているから「自分は強い」などと錯覚してしまいました。
 しかし、学年が上がり、級が上がるにつれ稽古を通じて自分の弱さを痛感するようになってきました。

 私は空手を始めて十一年になりますが、正直、空手を辞めようかと迷った時期もありました。
 小学四年生の時に右腕を骨折してしまい、この機会に辞めようかとも思いましたが、不思議なことに休めば休むほど、逆に体がウズウズして「空手がしたいから早く治りますように」と祈る気持ちが強くなりました。
 その時に、やっぱり私は空手が好きなんだと確信しました。

 中学生になり美術部に入ったため、帰宅が遅くなり稽古に遅れることや休むことが多くなりました。
 そんな中でも工夫することで、年々、稽古を休む回数は減りました。

 高校一年生の時に、足の靭帯を切るケガをしました。
 その時も休まず、道場へ行き稽古を見学しました。
 今では、遅れても必ず稽古に行くようになりました。

 私が二級に昇級した時は、まだ昇段の事は考えていませんでした。
 それどころか、私は二級に満足していました。
 
 そんな時、父から「黒帯を取るんやないんか」と強く言われました。
 それでも、最初は私なんかが「初段」を受けることが出来るのかと思っていました。

 父との会話を平松師範と廣子師範に相談すると「頑張れば受けれるよ」と仰っていただき、その言葉に本気で「初段」をめざすことを決意しました。

 昇段審査を意識しての稽古のはじまりです。
 最初に来た難問が柔軟です。とても体が硬く柔軟体操に苦しんでいる私に、廣子師範が効率の良いストレッチの方法を教えてくださいました、すると、あっという間に開脚してあごが床につくまで柔軟性が高まりました。
 おかげ様で苦手を克服でき、審査の日が迎えられました。

 昇段審査が終了した今、ご指導頂いた師範、先生方に感謝すると同時に自分はまだまだ力不足なことに気付きました。

 後日、合格通知を頂いた時に平松師範から「もらった帯に相応しい人になるため、これから努力すればいいんだよ」と仰っていただきました。
 いただいた言葉を大切に、帯に恥じないようにこれからも努力を続けたいと思います。

 最後に、黒帯をお許しいただきました高見総師と高見最高範士に感謝申し上げます。
 また、時に優しく、時に厳しくご指導くださった平松伸彦師範、平松廣子師範、たくさんのご指導をいただいた先輩方、共に稽古に励んだ道場の皆様、一緒に昇段審査を受けられた久枝さん有難うございました。
 そして私が空手を習うことを許して応援してくれた家族に感謝申し上げます。
 これからの稽古を、初心を忘れずに励みたいと思います。

 ありがとうございました。 押 忍

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組手右:立花優里子 初段

中里 大晟 初段 昇段レポート

空手道 高見空手 住吉道場

中里 大晟 初段

 僕が空手を始めたのは小学校に入る前の6歳になった時からでした。
 はじめは何をしていいのかわからず、見よう見まねで稽古に励んでいました。

 小学生になってからは、南予少年大会をはじめ愛媛県大会、四国大会とたくさんの経験をさせてもらいました。

 時には、つらいことや悔しい思いもしましたが、それ以上に勝てたときの喜びや大会のたびにいろいろな道場の人と友達になれたこと、他の道場の先生にいつも声をかけてもらったことが僕にとって大事な思い出になっています。

 合宿もいつも楽しく、合宿の時でしかできない稽古や面白い先生もたくさんおられて、次の時はどんなご指導をしてもらえるのか、とても楽しみでした。
 また、合宿では集団生活をする上で大切な心構えや、普段、両親がしてくれていること全てを一人で行うことで、親のありがたみを身を以て教えて頂きました。

 中学生になりこの度、中里師範から昇段受審のご許可を頂きました。

 昇段審査のときは、基本も移動も補強もまだまだ出来ていないことを実感しました。
 最後の組手もなんとかやりとげたと言う内容でした。

 ここに至るまでのことを振り返り、稽古ではきつい思いもしましたが、厳しくも温かく稽古をつけて頂いた先生、先輩方、ともに稽古している道場生のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 僕の師であり父である中里師範は、極真会館愛媛県四国本部で高見総師の厳しい内弟子を修了された経験があります。
 
 師範からは今回の昇段審査まで、きつく、当たりの強いご指導も頂きましたがこれも全部、僕のためだと思って稽古してくれていたんだなと気付くことが出来ました。

 いつも身近で、道場生のために体を張ってくれ、厳しさの中にも優しさのある姿を見せてもらっています。

 僕が10年間、空手を楽しく頑張り続けられたのは、そうした師であり父の背中をずっと見てたからです。

 「初段」を許された今後は、住吉道場の黒帯として恥ずかしくない姿勢で稽古に取り組みたいと思います。
 審査の時に高見最高範士からいただいたアドバイスを忘れることなく基本を大切に、型そして組手の上達を目指して頑張っていきます。

 最後になりましたが、いつもかげで僕たちを支えてくれている母にも感謝申し上げます。ありがとうございます。

 これからもご指導宜しくお願い申し上げます。押忍

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組手中央:中里 大晟 初段

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