本日は、高見空手公式ウェブサイトにアクセスして頂き、誠にありがとうございます。高見空手は、極真会館 愛媛県支部 高見道場を前身に50年近い歴史を持ち、松山を拠点として愛媛県を中心に展開している空手道場です。
戦後日本に導入された個人主義的な教育の限界か、バブル崩壊から続く厳しい経済状況に将来への夢が抱け辛くなったためか、ここ数年、若者たちの暴力や陰湿なイジメの問題が顕著になってきました。若者たちのモラルハザードが社会問題化する中、武道の持つ精神性や哲学が注目され始めます。
平成20年3月、文部科学省は、中学校学習指導要領の改訂でダンスと共に武道を保健体育の必修科目としました。武道教育を通じて武道の持つ伝統的な考え方を子供たちに理解させて、相手を尊重して練習や試合ができるようにするためです。
こうして武道を教育に取り入れる試みが始まったのですが、現場では武道教育の出来る先生や教育者があまりに少なく、なかなか子供たちは武道精神に触れられないのが実情です。
それは武道というものが「学問」でなく、日々の稽古や日常生活、社会生活や人生そのものの生き方を通じて体得し、修得し、修養していく「道」だからです。武道を始めとして「道」の付くものは、研鑽努力して体得した分、修養し極めた分しか、人に教えることができません。
高見空手は、道場創立以来、地域に密着して、空手道を通じて多くの青少年に武道教育を施してきました。また、数多くの指導者も育ち、愛媛を中心に5歳の子供から高齢者まで、老若男女が一緒に空手の稽古で汗を流しています。
高見空手の総師の高見成昭は、昭和42年に武の道を志して極真空手の大山倍達館長に師事し、昭和54年、同館長の直々の命を受けて愛媛県南豫支部を設立して支部長に就任して以来、空手の道を教え続けてきました。
また、私こと高見彰は、九歳より空手道を始め、高校卒業と同時に上京して大山道場時代からの門下で極真空手の重鎮である郷田勇三師範(現・最高顧問)の内弟子となりました。その後、渡米して同じく大山館長の高弟だった大山泰彦師範の指導と薫陶を受け、日本国内は元よりアメリカやロシアの大会に出場した後、四国地区強化選手監督として指導にあたってまいりました。
そして平成25年末、現代社会における日本武道のあるべき理想の姿を模索し、より理想とする空手の道の探究と実践するために極真会館を辞し、翌年の平成26年元旦、門下生たちと共に高見空手として再出発することになりました。
これからも高見空手は、武道の「道」を極めるために精進努力するとともに、古きよき日本人の伝統文化からくる精神性を空手という武道を通じて人々に伝え、また武道を通じて青少年の健全な教化育成に努める等、社会の要望に応えるべく活動したいと考えております。
最後に、改めて私たちに空手の道をご教授して下さいました極真会館の松井館長、支部長を始め先生の皆様、共に稽古で汗を流した先輩、同輩、後輩の方々に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
また言分けて、故・大山倍達総裁はもとよりのこと、私を内弟子に迎えて我が子同然にご指導して下さった郷田勇三最高顧問、アメリカ修業時代に日本の伝統文化の素晴らしさや日本武道の偉大さ、空手道の何たるかを薫陶して下さいましたUS大山空手の大山泰彦師範には、心より感謝申し上げます。高見空手は、偉大なる先達の皆様、先生方、諸先輩から受け継いだ空手道を、これからも極めるべく精進努力する所存でございます。
ありがとうございました、押忍!
高見空手 高見彰 九拝