今回、昇段審査の機会を頂いた高見総師、高見最高範士、中里師範ありがとうございました。
僕が空手を始めたのは、保育園の年長の時でした。兄や姉がやってるのを見ていて、道着姿がかっこいいなと思ってました。
最初は動きがわからず、後ろで見学することもありました。当時は総合体育館での稽古だったので、鏡を見ながらの型の練習が楽しかったのを覚えてます。
今とは逆で、最初は兄や先輩たちとの組手の練習は嫌でした。なぜかというと、自分は小さい時から体が大きく、みんな強めに組手をしてきたからです。特に四歳上の兄は、僕と違って体が小さく、僕と身長もあまり変わらなかったので、お互いが舌打ちをしながら、二人で喧嘩のような組手をしてました。
そのおかげかどうかはわかりませんが、組手も段々と楽しくなってきました。
中里師範の強さにもあこがれ、僕も先生みたいに強くなりたいと思うようになりました。そこから普段の稽古も頑張れるようになり、家でもミット打ちなどするようにもなりました。
僕の道場では、黒帯になると道着の左腕に「JAPAN」のワッペンを貼ることができます。僕はそのワッペンが欲しくて欲しくてたまりませんでした。
中里師範に昇段審査のお話しを頂いた時は、「やっときたか」と思いましたが、僕にはまだ出来ていない移動稽古やコンビネーション、苦手な英語の道場訓、そして自衛術十一戦も加わって、本当に覚えれるかなと段々と不安に感じるようになりました。
基本や移動、型などは中里師範や先輩方が、とても丁寧にわかりやすく教えて頂いて、徐々にできるようになっていきました。
英語の道場訓は、毎月一つずつ覚えていくことを心掛けました。
自衛術は、中里師範にお声掛けして頂き、一緒に審査を受けた山下葵子さんと、高見最高範士のパーソナル稽古を受けました。
道場での稽古でも、自衛術に時間を割いてもらい、僕の中での不安も少しずつ解消されていきました。僕は覚えることに時間がかかりますが、中里師範は「繰り返し繰り返しやっていけば、必ず出来るようになるからね」と優しく接してくれました。
そして昇段審査当日、少し緊張もありましたが、絶対合格するという気持ちでのぞみました。
審査が始まって、僕の中で結構きついかな?と思ってましたが、やっていきながら意外といけるなと手応えも感じていました。
基本、移動、型と、所々ミスした時は、汗が出てきて「覚えとったのにな」とか考えながらやってました。その合間である高見最高範士からのご指導は、全ては自衛に繋がるんだなと思えるお話しでした。
僕は本部道場で、自衛術の再審査があり、その場で合格通知を頂きました。とてもうれしかったです。
これまで僕を応援してくれた、両親や兄弟、中里師範に感謝します。
これからも強くて胸をはれる黒帯を目指して、勉強も空手も頑張ります。押忍