空手道 高見空手 東温道場
松浦 高弘 初段
この度は、昇段審査を受ける機会を与えて頂き、誠に有難うございました。
空手道高見空手として初の昇段審査会と言うこともあり、当日はこれまで経験した審査会とは全く異なる緊張感を感じました。
伊藤正昭師範から頂いた『稽古してきたことを思い出し、全力を出し切りましょう!』との言葉を胸に悔いだけは残さない様、全力で昇段審査に臨みました。
緊張のせいか、最初の基本動作の審査を終えたあたりから、かなり呼吸が乱れてしまい、途中何度も伊藤師範、千葉師範代から『動けてますよ!』『力を抜いてリラックスしましょう!』と声を掛けて頂き大変心強く感じました。
また、組手の審査では後半スタミナ切れで満足に動けない私に他の道場の先生方からも激励の声を掛けて頂き、何とか最後まで審査を乗り切ることが出来ました。
『初段位』のお許しを頂くことが出来、大変うれしく誇らしい気持ちと同時に『黒帯を締める』ことへの責任を強く感じております。
これまで黒帯の先輩方を見て、雲の上の存在の様に感じておりましたので、私の様な未熟者が黒帯を締めても良いのだろうかと言う気持ちが強くあります。
審査の中で高見最高範士から頂いた『年齢を言い訳にせず、基本稽古を全力で行うこと』と云うお言葉を忘れず、今後ともこつこつ努力し、心技体ともに黒帯に相応しくなれるよう精進していく所存です。
実は、私は空手に関し、一度挫折しました。
約10年前に高見空手の前身である極真会館愛媛県本部(土居田道場)で稽古させて頂いておりましたが、仕事の都合で多忙になった事もあり、徐々に道場から足が遠のき、結局一年余りで退会してしまいました。
中途半端に空手をやめてしまった事をずっと後悔していました。
そんな折、当時高校生だった息子が空手に興味を示したのを機に、息子を連れて自宅に近い東温道場を見学させて頂き、即座に親子での入門を決意いたしました。
その後は、息子と二人三脚で稽古を頑張っておりましたが、息子は県外の大学へ進学した事もあり道場を離れてからは、息子の分も自分が頑張るつもりで稽古に通いました。
人一倍不器用で身体も硬い私が今日まで頑張ってこれたのも息子の存在と、いつも気持ちよく稽古に送り出してくれる妻のサポートのお陰だと感謝しております。
最後になりましたが、高見総師、高見最高範士、伊藤師範、千葉師範代、いつも稽古に付き合って頂いた東温道場の皆様に心より御礼申し上げます。
東温道場は少人数ですが、厳しくかつ楽しく、いつもとてもいい雰囲気で稽古でさせていただいております。
皆様、今後とも御指導の程宜しくお願い致します。 押 忍