先般 、最高範士より 昇段の機会を頂き誠に有難う御座居ました。
思い起こせば高見空手の前身 宇和島道場に入門してから30数余年になります その間 空手との付き合いは 濃くなり、薄くなり、 時には途切れそうになり色々でした、振り返りますと、この10年余り 空手を続けていたおかげで、世間では老いを感じる60代~70代にかけておいても、気力 体力の衰えを極端に感じることが 少なかったように思います。むしろ稽古である程度、体をいじめることによって心地よい疲労感をおぼえ熟睡できる今日この頃です。
道場では年齢を問わず色々な人達と出会う事とにより、人間的にも成長できると確信しております。
一方で、空手をするうえで 良い意味での 闘争心、 競争心、 緊張感は必要と考えます。
今まで以上にその気持ちを持ち、気を引き締めて帯の濃さの自覚を持って稽古を続けていく所存であります。
又、昨今の子供達が隣り合わせている、いじめ問題、いじめる側もいじめられる側も共に心が病んではいないでしょうか。
子供達には、空手を通じ喜びとともに苦しみや痛さを知ることにより、相手の痛さ苦しさを知ることができるでしょう。それが他人への思いやりに通じるのではないでしょうか。
宇和島道場では、学校では学ぶことのできない貴重な体験を仲間と共に沢山の汗と涙を流し、道場という一つの組織の中で学んでほしいとおもいます。
そして今、世界中が武漢ウイルスの影響によって自由を奪われ、オンライン授業やテレワークなど急速な生活様式の変化に、社会の今後に不安を抱えた人は少なくないでしょう。
今出来ることは全力を尽くしウイルスに気を付けながらピンチをチャンスに変えて動き続けることです。
多くの人が、色々な目的をもって空手を始め、今も続けている人もいれば途中で挫折してしまう人もいると思います。
私も空手をやめようと思ったことは一度や二度ではありません。
でも今まで続けてこられたのは高見総師を始めご同輩のおかげです。
総師いわく「私が胴衣を脱ぐまでは 辞めたらいけんぞな」の励ましの言葉です。
最後になりますが、常日頃から多岐に亘り指導して頂いております高見総師、有難うございます。
宇和島道場の猪崎師範代そして畠山師範代に微力ながら少しでもお力になれればと思っております。
(年寄りの 冷や水にならないように)宜しく。
老兵は死なず ただ消えゆくのみ 押忍