今回は、お口直しで少々「武」を離れた`正拳コラム'です。
3月24日、急な用件で東京に出張しました。翌日、松山に戻る飛行機まで時間があったので、郷田道場時代にお世話になった先輩に連絡を取ってお昼休みをご一緒して数年ぶりに旧交を温めることが出来ました。そして、先輩から考古学の先生(考古調査士)を紹介して頂き、お話する機会を得ました。
そこで考古学の先生から教えて頂いたのが、
歴史の教科書で、四大文明の発祥とか、
中国四千年(前は三千年)の歴史と云うけど、
古代日本の縄文時代・弥生時代の方が16,400年前からと圧倒的に古く、
・火焔土器(かえんどき)
・ヒスイ製の勾玉(まがたま)
・土偶(どぐう)
などの出土品から、かなり高度な文明が存在していたことが明らかで、
これらの出土品は日本のみで、朝鮮半島や中国には見当たらないそうです。
そして以前、ルーブル美術館や大英博物館で「火焔土器」を展示したら大盛況、
火焔土器の芸術性にヨーロッパの考古学者たちは「信じられない」と、仰け反っていたそうです。
これには私も驚きました!
日本には、中国4000年の4倍以上の古い16,400年の歴史があり、
なんと当時の日本の女の子たちは、ヒスイ製の勾玉ネックレスでオシャレしていたと…?!
また先生方は「日本の凄さや素晴らしさを一番理解していないのが日本人」と、苦笑いしてました。
お釈迦様の2,600年前、イエス・キリストが生まれた2,000年前がつい最近と思える程の、遥か彼方の16,400年前から始まる古代日本の縄文・弥生の文化!
「ヒスイ製の勾玉」や「土偶」、「火焔土器」は、世界中が驚き羨望しているのだそうです。
少々、話が飛びますが、私がアメリカに留学していた時、西洋文化がベースのグローバルスタンダードな世界で、日本が勝っていくのは大変厳しいと感じていました。ところが日本の歴史や伝統文化など「和風」を前面に出すと、皆、感動して喜んでくれるのです。当然、「空手道」も然りです。
先生方の古代日本のお話に、何故か私がアメリカ留学中に感じたことがオーバーラップし、私たち日本人は、もっともっと日本の歴史や伝統・文化に誇りと自信を持って、世界の方々と接していかなければいけないと実感しました。
今後、東京オリンピック開催に向かって来日する外国人が増えたり、また道場生も海外に行く機会があるなど、ますますグローバル化が進んでいきます。
このような中、私たち日本武道「空手道」の修行している高見空手一門は、本物のリアル日本武道、クールジャパンの担い手として、自信と誇りを以て海外の方々に接して行動しようではありませんか!
「 日本16,400年の歴史。クールジャパン高見空手 押忍! 」
高見 彰