この度は昇段審査を受けさせて頂き,ありがとうございました。
私が空手を始めたのは,保育園の年長の時でした。母が先に入門していた兄と同じく『人の痛みの分かる優しい人になってほしい。』と入門を勧めてくれました。
入門した頃は,上手くなりたいとか、強くなりたいというより、帯の色が変わる事がただただ嬉しい感じだったけど、学年も上がり黄帯を巻いた辺りから、組手で勝ちたい!型がうまくなりたい!と空手への取り組み方が変わりました。
試合で優勝してからは負ける訳にはいかないとプレッシャーに押し潰されそうになったけど、いつも先生が『大丈夫。こんなに頑張ったんやけん。』と言ってくれたり、励ましてくれて乗り越えてこれました。
鬼北道場の先生は、優しくてプラスの言葉を多くかけてくれます。なので私は自信を持って、試合や試験に向かう事ができます。
空手を始めて約5年、今年はコロナで暫く稽古が出来ませんでした。
こんなに空手をしなかったのは5年で初めてでした。
数ヶ月ぶりに道着を着た時は嬉しくて、自分は本当に空手が好きなんだなぁと思いました。
稽古が再開してすぐ先生から昇段審査のお話を頂きました。小学生の内に受ける事ができるなんて思っていなかったので、とても嬉しかったです。
昇段稽古が始まってからは、基本・移動・型・組手、全て細かなところまで先生に指導して頂き、癖がついていたところなどを直して頂きました。
稽古日以外は稽古場所を借りて、父と兄に組手の相手をしてもらいました。
家では毎日、道場訓の稽古を母としました。英語の道場訓を大きな声でゆっくり聞き取りやすく言える様に努力しました。
審査当日は自信を持って行ったはずなのに、会場の独特な空気に緊張で立っているのがやっとという状態でした。
でも沢山稽古してきたから大丈夫!と強く思いながら受審し、特に自信があった型の審査を終えてからは緊張もほぐれ、最後の組手の審査では全ての力を出し切る事ができました。
合格通知を見た時は、信じられない気持ちと、頑張って良かったという気持ちで涙がでました。
これから私は黒帯として自覚を持ち、自分が強くなる事はもちろん、道場生のお手本になれる様に今まで以上に努力します。
私が今回合格できたのは、ご指導頂いた鬼北道場の先生、一緒に稽古をしてくれる道場生、そして家族のお陰です。
いつも感謝の気持ちを忘れず、これからも努力し続けたいと思います。
最後に昇段審査の機会を与えてくださった高見総師、高見最高範士、岡本師範、ありがとうごさいました。
押忍