この度は、昇段審査会に参加させて頂き本当に有難うございました。
自分が幼稚園の年長の時に、母の知り合いの紹介で元極真会館愛媛支部冨田道場に見学に行き、空手に興味を持ち入門しました。
当初は、試合に出場してもなかなか勝利を収めることができず、悔しい思いをしましたが、勝利を収めた時は大変嬉しく自分に自信が付きました。
今までに、稽古に行きたくないことや、適当にやり過ごそうかなと思ったことは数えきれないほどありましたが、先輩方が黒帯になる姿を見て早く黒帯になりたいという気持ちが強くなり、黒帯になるために欠かさず稽古に励みました。
今治道場では、極真会館の頃から幾度となく演武を行っていました。自分が初めて演武に参加したのは、空手を始めてからおよそ半年後、当時は何も分からず、周りの先輩方を手本としてついていくことで精一杯でした。そしてその日、人生初の板割りをさせて頂きました。一撃で綺麗に割る頃ができなかったので、本当に悔しかったことが今となったのがいい思い出です。緑帯や茶帯の先輩は瓦割りやバット折りをしておられ、あっという間に成功する先輩たちを見て、自分もあんなに割れるようになりたい、もっと強くなりたいとその時憧れたのを思い出します。
昨年、私は昇段審査会を見学させて頂きました。道場に入った瞬間、普段の昇級審査の時とは違った独特な緊張感と雰囲気がありました。到着した時には、型の審査が行われていたのですが、受審者全員の動きに隙が無く技の一つ一つが鋭くそして力強く見え、今のままでは力不足で、自分に対してまだ甘いところがあったなと思い知らされました。
今から二ヶ月前に、南條師範から審査の申し込み用紙を頂きました。「正直、まだ二ヶ月もあるから大丈夫だろう」という油断が、焦りに代っていくのは時間の問題でした。昔できていた柔軟ができず、また拳立ても目標回数をこなすことができていませんでした。しかし、焦る事よりも自分を信じて審査当日まで日々稽古するんだと決意しました。審査では何とか乗り切ることができた安堵感と、できなかったことへの悔しさはありましたが、本当に有意義な時間を過ごさせて頂いたと実感しております。
最後に、この様な機会を与えてくださった高見総師、高見最高範師、そして南條師範、本当にありがとうございました。未熟ではありますが、黒帯としての自覚を持ち、より一層精進してまいりたいと思いますで、これからも宜しくお願い致します。押忍