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2020 昇段レポート 矢儀昂平 初段位/大西道場

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私が空手を始めたのは小学校3年生の時でした。
 姉が通っている道場につれていってもらい、稽古をしている姿を見て、私は姉と同じように空手をしてみたいと思い空手を始めました。
 最初の頃は、休憩の時間に同じ年頃の子と鬼ごっこのような遊びをするのが好きで通っていましたが、小学校高学年になると、組手の楽しさや帯の色が変わることに対する嬉しさから稽古をするのがとても楽しくてしかたがありませんでした。
 特に合宿はいつもより厳しい練習でしたが、新しい技術や型を教わることができたので楽しかったです。
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 しかし中学生、高校生になると学校の勉強と部活動に追われるようになり、空手に行けない日も多くなりましたが、それでも私が空手を続けたのは、空手の楽しさや空手を通して学ぶ武道の精神といった、学校では学べないことを学べるためでした。
 特に空手を通して学んだ精神は私の心に大きな影響を与えていたと思います。
 そして昨年、私はついに1級になり昇段審査を受けることができるようになりました。
 しかし私は今年高校3年生になり、大学受験のために勉強に集中しなければならなくなりました。
 最初、私は受験勉強と昇段審査に向けての練習を両立できるのか不安でしたが、丸山先生が昇段審査の申込書を渡してくださったことで、先生は私が審査に合格できると信じているのだと思い気持ちを固めました。
 それからは今まで以上に昇段審査を意識して稽古に励みました。
 私は型や腕立て伏せが苦手で、よく型では動作の細かい部分を注意されることがあり、また腕立て伏せを100回できるのか心配でしたが、昇段審査前の1ヶ月間毎日100回腕立て伏せをしたので、昇段審査前に100回連続で腕立て伏せをすることができました。
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 昇段審査は不安と緊張で大変でしたが、自分の全力を出そうという思いと、同じく昇段審査を受けた道場の仲間の応援によって全力を尽くして終えることができました。
 この経験は私にとって忘れられない思い出になりました。
 私にとって黒帯をとることは一つのゴールでしたが、同時に第二のスタートでもあります。
 まだまだ私は黒帯の先輩方のように後輩たちから尊敬されるような人物ではありませんが、少しでも師範や黒帯の先輩方に追いつけるように日々精進していきます。
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 今回、このような機会を与えてくださった高見総師、高見最高範士、ありがとうございました。
 こんな私を黒帯をとるまでに成長させてくださった丸山師範、そして私を支えてくださった大西道場の皆様ありがとうございました。
 そして最後に、これまで空手を続けられたのは母のおかげです。
 母は女手一つで私たち姉弟を育ててくれました。
 母には審査代、毎月の月謝代や毎日弁当をつくってもらうなどで様々な面で負担をかけてきたので感謝してもしきれません。
 これからは人間として成長した姿を見せれるように日々精進していきます。
 ありがとうございました。押忍。
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