今から約八年前の一月。母と弟と大西道場にはじめて行きました。
「黒帯をとる!」入門した時に軽々しく口にしていた目標を、本当に達成することができるなんて正直思っていませんでした。
小学校低学年の頃は、帯の色がどんどん変わっていく、試合に出るのが楽しい。時には辞めたいと思うこともありましたが、あきらめず続けていてよかったなと思います。学年が上がっていくにつれて私には小さな目標ができました。六年生のうちに茶帯をとるという目標です。それを達成できて、また一つ黒帯の道へ近づき嬉しい気持ちとそれと同時に不安も大きかったです。
中学生になって一級に昇級し、本格的に黒帯を目指すことになり、はじめて昇段審査を見学しました。来年、自分がこの場所に立つと思うと不安や恐怖におしつぶされそうになりました。
練習も私が一番苦手とする組手が多くなってはじめは痛くて、しんどくて泣くことも多かったです。でも、回数を重ねていくうちに泣くこともなくなって、動きもよくなったとほめてもらえるようになって少し自信がつきました。本番一ヶ月を切った時、道場生全員と連続組手をクリアすることができました。それは、私にとってすごく自信になりました。
昇段審査当日。緊張して普段できることができなくて、特に移動はコンビネーションなど応用になると間違えたりできない所もありました。組手も怖がってとても消極的なものとなってしまいました。
その結果、「再審査」という形になって本当に悔しかったです。それから宇和島の昇級審査会、続けて松山の昇級審査会、宇和島の帯研に参加させていただいて、昇級審査会では受審される方々の組手の相手をさせていただきました。
年内最後の帯研(指導者稽古)で再審査を行って頂きました。再審査では、最高範士に細かい所までご指導いただきました。帯研の最後に最高範士から認定書、丸山師範から黒帯をいただいた時は本当に嬉しかったです。先輩方にも「おめでとう。よう頑張ったね。」と言ってもらえてとても嬉しかったです。
高見総師、高見最高範士、今回昇段審査の機会を与えてくださり、昇段を許していただき本当にありがとうございます。
丸山師範、いつも熱心にご指導いただきありがとうございます。師範が先生で本当によかったです。
お母さん、ご飯を作ってくれたり、習い事の月謝、審査代、合宿代、試合の出場料をいつも出してくれてありがとう。いつも迷惑かけてごめんね。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
最後にいつも支えてくれる大西道場のみんな。大西道場に来て、みんなに出会えて本当によかったです。まだまだ未熟でたよりない私ですが、これからもよろしくお願いします。押忍。