この度は、化粧帯(支部認定資格・国際指導員)審査の機会を与えてくださった高見最高範士、伊藤師範、応援してくださった東温、市坪、本部道場の皆様へ熱く御礼申し上げます。
平成28年度昇段審査後に最高範士から「来年の化粧帯審査を受審してください」とお声をかけて頂きました。
高見空手の審査規定にみたしていることと、後輩に対しての道しるべを示してほしいとお言葉をいただきました。また、その時に言われたことで印象に残っているのが、「千葉師範代は、現状に甘えている!」と言われたことです。
たしかに、入門した時には考えもしなかった参段位までいただき、また、分不相応でありますが、師範代という立場となっております。
人に教える立場になり、自分の教えている道場生が上手くなって行く過程に喜びと充実感も感じておりました。しかし、自分が現状より上手くなろう、強くなろうという稽古はしておらず、そこを最高範士に見透かされたんだと思いました。
それから一年、あっというまでした。審査内容は、今の現状の自分実力通りの結果でした。組手内容に関しては長男から「うまく誤魔化してたね、自分が気付くレベルだから最高範士にはバレバレだと思うよ」と、熊田先生からは「今までで自分が見てきた先輩の中で一番フラフラしてました」審査日が一年前にわかっているのに、その日にベストの状態に持っていけない自分に腹が立つと同時に「あー、今回は終わったな」という複雑な感情に襲われました。
しかし後日、化粧帯の合格通知をいただきました。自分ではてっきり不合格だと思っていたのに、意外な結果に驚き、どういうことか正直戸惑いました。
思っていました通り、最高範士から「英語唱和」と「組手」の再審査を行うとの通知がきました。
そして再審日(12月20日)、場所は私が責任者としてまかされている市坪道場で行われました。相変わらず道場訓の英語唱和はつまってしまい、普段指導させて頂いている道場生の見ている中、恥じ入るばかりでした。
気持ちを切り替えて組手の再審にのぞみました。少年部6名は30秒、一般7名は1分を2周という内容の組手でした。
18年ぶりの最高範士との組手は、自分が高見空手の前身である極真会館愛媛県本部に入門した、強くなりたいときの気持ちを思い出させていただきました。
また、どこか年齢を理由に妥協をしていた自分の気持ちを見透かして、組手の相手をしてくださったのだと思います。感謝の言葉もございません。
20代の頃を、そして選手時代の時の気持ちを思い出させてもらいました。
組手内容は、最高範士から見てどうだったのかは正直わかりませんが、現在の自分の組手はできたなと思います。
人に教えるということは、自分が理解し、自分の体で体現し伝えることが大切だとあらためて学びました。
化粧帯を締める立場の者は、高見空手の理念、技術を正確に生徒に教えることが求められております。それが現在の自分にできているかといわれると正直、自信はございませんが、それに少しでも近づけるよう努力してまいりたいと思います。
最後に審査中、声援を頂いた先生、先輩方や自分の審査のために稽古に付き合ってくれた東温道場や市坪道場の仲間に深く感謝申し上げます。
押忍