昇段から一週間、昇段合格通知を頂きました。至らない点は沢山あったと思いますが、黒帯として認めていただき、高見成昭総師、高見彰最高範士に深く感謝申し上げます。
入門のきっかけは息子の「纏(まとい)」でした。
私がこの子を守ると決めてから9年が経ちます。それと同時に障害がある事が発覚しました。いつもニコニコ癒し系な息子ですが、話すことも字を書くことも出来ません。でも普通の子供のように習い事はさせてあげたい!将来、自信をもって言える資格を持たせてあげたい!
そんな時、友人のFacebookのコメントで野村道場の存在を知りました。
私自身幼い頃から格闘技に興味を持っていたのですぐに体験に参加させていただきました。空手には毎回必ず基本の稽古があり、纏の習い事に必要な反復動作があるので最適でした。と同時に、見るよりはやる!な私は保護者として稽古中じっと待てる自信は全くないので、纏6歳、母33歳で一緒に始めることを決意しました!
なんでも最初から出来る人なんかいない。続けて努力することが一番の近道!きっといつか出来るようになる!それが私の教訓でいつも頑張ってきました。
今回は纏にその思いを懸け、岡本先生、石河先生にサポートしていただきながら共に一生懸命に稽古しました。自由奔放な纏を笑いながら気遣ってくれる道場生には毎回助けられました。気長にゆっくり懸命に稽古し、纏は入門して2年近く経った頃、岡本先生に手助けしていただきながら思い切って審査を受審しました。纏がオレンジ帯として認めていただいた時は本当に嬉しかったです。5年経った今では青帯も習得することが出来ました。
いつか先生のお手伝いがしたい!
我が子を見てもらっている分、私自身で出来る恩返しをしたい!そして黒帯になって、纏の審査は私が補助してあげたい。そんな思いで鬼北道場、野村道場にほぼ休むことなく通い、稽古させていただきました。
やるならやれるとこまでとことんやる!私は年齢に恥じながらも組手試合、型試合に出場させていただきました。「40歳までは試合に出る!!」無謀な目標ですが、目標を持つことは幾つになっても大切なことだと思ってます。試合稽古は普段の稽古とは違い、辛い厳しい稽古に耐えること、緊張感に張り詰めた試合の場に立つこと、身を以て体験しなきゃ伝えられないことを沢山学びました。
修行年数5年のまだまだ未熟な私ですが、昇段を允許頂いたことで空手道のスタートラインに立てました。
感謝の気持ちと常に努力することを忘れず、いつか目標としてもらえる人材に成長したいと思います。
稽古の間、纏を預かってくれた両親!意外に歳なんだから無理しないこと〜!といつも心配していた様でしたが、この歳になってはなかなか聞けない「おめでとう!!」をいただきました。
実家でいい子に待っててくれた纏!いつも大好き!ありがとぅ!
お母さんはもっと纏を守れる強いお母さんになるから一緒に頑張ろうね!
黒帯にまでなれたのは父と母、そして纏が元気でいてくれたからこそだと、感謝の気持ちで一杯です。
そして先生方や先輩方、道場生の皆様、関係者の皆様、いつも応援していただき本当にありがとうございます。
これからも楽しく稽古しながら日々挑戦し続けますので見守っていてください。
今後もご指導宜しくお願い致します。
押忍
野村道場 名本美和