この度、昇段をお許しいただき、誠にありがとうございます。
私が空手を始めたのは35歳の時、早いもので6年と半年が経ちました。
今年41歳、本厄の年であります。まさか今まで空手を続けてこられるとは思ってもいませんでした。今回、昇段審査という大きな試練に挑むことで自分の厄も追い払おうという気持ちもありました。満足のいく内容ではなかったのかもしれませんが、今出せる精一杯の自分を出すことは出来たのではないかと思います。
私が空手を始めた当時、周りは「今更空手?」「何を思って?」「怪我したら仕事出来んなるぞ?」と言われたりもしましたが、「運動不足の解消」そして「強さへのあこがれ」があり、思い切ってやってみることにしました。
ここまで空手を続けてこられたのもひとえに鬼北道場の明るい雰囲気があったからだと思います。それは岡本師範、石河師範、東師範代を筆頭に、先輩、後輩、みんなが作る雰囲気だと思います。
最初は物好きくらいに見られていたと思いますが続けていくうちに「最近変わったね」と言ってもらえるようになりました。それは見た目ではなく、内面が変わってきたという意味で、自分自身では実感がなかったのですが嬉しい言葉でした。
稽古を積むことで、自分の弱い部分、足りない部分を痛感しました。弱い自分を認めることで正直な自分を出せるようになった気がします。それと同時に先生方、先輩方のすごさも実感し、その域に自分も行ってみたいと励みになっていきました。まだまだ足元にも及びませんが今回、黒帯のお許しを頂きました。まだまだ足りない部分の多い黒帯だと思います。過信せず、黒帯の意味、重みをよく考え、後輩の模範になれるように日々精進していきたいと思います。実生活においても、社会人として恥ずかしくない振る舞いを心掛け、高見空手の黒帯の名に恥じない行動をしていきたいと思います。
最後になりましたが、昇段審査を受けることをお許しいただきました高見成昭総師、高見彰最高範士、誠にありがとうございました。
審査のお手伝いをしていただいた各道場の師範や先生方、黒帯の先輩方、ありがとうございました。
そして、いつも丁寧にご指導いただきます岡本師範、石河師範、東師範代、ありがとうございます。
一緒に稽古をしている、鬼北道場の先輩方、後輩方、ありがとうございます。
併せて、空手に誘っていただいた東師範代、あの時があったから今があります。本当にありがとうございました。
これからは、自分がどういった形で恩返しできるかわかりませんが、少しずつ、やるべき事を考えて新たなスタートを切っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
押忍
鬼北道場 新倉匡宏