平成27年7月11日(土)~12日(日)国立大洲青少年交流の家に於いて、今年も恒例の高見空手夏季合宿が行われました。
今回のレポーターは私(秋山伸之/今治地区相談役)が仰せつかりました。
最高範士より「今回は新婚の秋山先輩にお願いしましょう!」と言われてしまいました。「新婚さんいらっしゃいにも出てください。」と言われましたがそれは断りました。と、楽なのはここまでで、今回は高見道場はじまって以来の厳しい状況での夏合宿となりました。
それでは今回の合宿をレポートいたします。
平成27年7月11日~12日1泊2日で恒例の夏季合宿が行われました。
なんと気温35℃しかも台風接近により湿度はマックス状態での稽古開始となりました。
1988年4月に総師の今治地区最初の弟子となり出来る限り合宿に参加して来ましたが、今回の天候が一番きつかったように思います。最高範士も当初考えられていた稽古内容を現場で変更しながらのご指導となりました。
11日初日の稽古は午後3:00~4:30まで行いました。内容は、水分補給を細目に取りながらの基本稽古、次に移動での『さがり稽古』その後、2級以上は『トンファー泰山』3級までは『トンファーの型』を稽古いたしました。武器術を行う上での心構え、意識の持ち方等、それから合宿に合わせた稽古方法をご指導頂きました。最高範士のご指導は、教える側と教わる側と言う感じではなく、自身も道場生とともに動きながら、そこに説明を入れて行くのでとても分かりやすく、少年部にも「一緒に稽古をしている」と感じてもらえる指導方法です。私自身、モチベーションを上げるために合宿に参加しております。
夜は食事の後、今治地区の相談役である私は責任者会議に出席し、就寝となります。
12日最終日は朝5:30~6:45まで早朝稽古からスタートです。
山の早朝とは言え、やはり湿度の高さは気合無しには立っていられない状態での稽古開始です。
最高範士の一発目の挨拶で、「厳しいところで稽古するからこそ、なにくそ!負けてたまるか!」と言う精神を強くすることが出来るのです!!とあり、「これはきつい稽古が来るぞ」と誰しもが思ったことでしょう。なにせ「なにくそ!負けてたまるか!」を連呼しておりましたから、私も子供たちの手前、指導者としてのプライドがあるので覚悟を決めました。お読み頂いている皆さんには、暑さと湿気で不快指数がものすごい事を読み取って頂けると思います。
稽古は基本を少し流した後、昨日教わったさがり稽古、さがる時、まわる時の動きの意味を交えて行い、最後は『型 転掌(テンショウ)』をまずは形をご指導頂き、呼吸法、息吹をする時の身体の意識と使い方をご指導頂きました。転掌には、狐拳と掌底を使う動きがありますが、『究極はこの動きだよ!』といつもおっしゃっていた、知る人ぞ知る、越智勇人先生の言葉を思い出しました、また、道場生の意識が暑さに行かないよう、動きを止めることなく意識も説明に行くようにご指導頂き、我々指導者には、指導方法も勉強になりました。
105名誰ひとり休むことなく早朝稽古も無事終了しました。道場生の真剣に稽古に取り組む姿勢と最高範士の稽古運びに、また私のモチベーションも上がりました。
7:00~は他団体との交流、そして朝食、部屋とトイレ等を掃除し合宿最後の稽古にはいります。
最後の稽古は9:30~11:30 稽古前からすでに道場生全員、汗が滲んでいます。稽古は、基本を短めに行い、武器術トンファーをメインに皆で稽古しました。
暑さに慣れ、やっと楽しめるところまで来た私が感心したことが2つありました。ひとつは、高見空手少年部の武器術です。小学生の黄色帯(初級者)で上手な女の子がいて「恵二さん、少年部でもかなり上手い子がいるなぁ」(恵二さん:大三島道場 高橋恵二師範)と感心しました。もうひとつは最高範士の同じことの反復稽古なのに飽きさせない指導力でした。疲れていると思うと笑いも交えユーモアたっぷりに指導されたり、最高範士とは付き合いが長いですが改めて感心しました。
そして12:00食事13:00~13:30解散式で今回の合宿全日程が無事終了しました。猛暑のなか、ご指導頂いた最高範士、平松隊長、師範、そして参加頂いた道場生に心より感謝申し上げます。
後日、レポートを提出したところ、
最高範士:「先輩、稽古内容と技術のところが少ないじゃないですか」
私:「今回は精神力を強くする合宿だったからねぇ!」
最高範士:「押忍、有難うございます。」
最高範士にはそう言ったもの、お読み頂いた皆様には自由に書いてしまい失礼いたしました。押忍
2015夏季合宿レポート/秋山 伸之(高見空手今治地区相談役)
写真/WEB課 石河直人 構成/WEB課 熊田琢磨