空手道 高見空手 鬼北道場
石河 康司 初段
この度は、昇段の機会を与えて頂き誠に有難うございました。
私が鬼北道場に入門して9年が経ちました。
白帯の頃は、ただ強くなりたいという一心で、稽古に励んできました。
この9年間の稽古を通して、失敗や経験を積み重ね多くのことを学ばせて頂きました。
入門当初は身体も細く不器用で、廻し蹴り一つろくにできなかった私ですが、岡本師範や先生、先輩方の熱心なご指導により技術面のみならず、精神面でもたくさんのことを教えて頂きました。
何もわからず、ただがむしゃらに蹴ったり突いたりするだけで動作も不自然、「腰を入れろ」と言われても、何のことか全然意味が分かりませんでした。
帯が上がるにつれて、基本や型の重要性や師範、先生が言われている「腰を入れる」「脱力する」など、それらの意味が理解できてくると同時に、その全てが理論的で空手の奥深さやおもしろさが分かってきました。
しかし稽古は楽しいばかりではなく、辛いこともたくさん経験させて頂きました。
特に大会に向けたハードな練習では、スタミナ稽古など息も上がりバテバテで「早く終われ、早く終われ」と心の中で叫ぶことも多々ありました。でも、稽古が終わると不思議と気分も爽快、清々しい気持ちになっていました。
このような厳しい稽古をしないと、やはり自分自身のためにならないし、成長もしないので、今思うと自分の中の「財産」となっております。
今回、初段をお許し頂いたものの、自分自身としてはまだまだ未熟な部分が多いと自覚しております。
受審して改めて認識した自分の弱い部分、足りない部分を一つ一つ補っていけるよう、これからも日々精進するつもりです。
最後になりましたが、高見総師、高見最高範士、岡本正司師範、先生、先輩には心から感謝致しております。
挫けそうになったときの師範、先輩のさりげない一言が自分に力をくださり、空手を続けてこれた今の自分があります。この場を借りて深くお礼申し上げます。
また、ともに汗を流し、応援してくださった道場生の皆さん、本当にありがとうございました。
これからも帯に見合った実力をともなえるとう頑張ります。
今後ともご指導宜しくお願い申し上げます。
押 忍
組手右:石河 康司 初段