空手道 高見空手 本部道場
谷口 俊彦 参段
この度は、昇段受審のご許可を頂き誠に有難うございました。
受審前夜は徹夜仕事の為、一睡もしていない状況で松山から宇和島道場へ向かうこととなりました。
「気持ちが切れなければ、何とかなる」そう言う気持ちで挑んだ結果、自らの甘さに気付かされる内容となりました。
確かに「気持ち」が大切ですが、参段受審の審査をやりきるには、相当な気力、相手に伝わるほどの気迫がなければならない事を身を以て教えて頂きました。
審査を振り返り、高見空手の参段を締めるには、まだまだ未熟であると痛感しております。
以前、総師から「その帯を締め、日々稽古を続けることで誰からも認められる力量になった時が本当の合格です」とお教え頂きました。
総師のお言葉が、今の私に「武道の審査とは、合格しても安堵することなく、この先も精進する為のものでなければならない」と言う気持ちにさせて頂きました。
審査中、最高範士から「気迫が伝わって来ない」と指摘を頂きました。
どんなにきつい、そして厳しい稽古をしても相手に「気迫」が伝わらなければ何のための稽古かと言うことになってしまう。私自身の甘い所を気付かせて頂きました。これも今回の審査で学んだ一つでした。
「技術は一代にして終わるものにあらず、次代に引き継ぎ更なる技術を生み出す礎となれ。人、それをして進歩と成す」
この様な話しを聞いたことがあります。
審査で学んだ事や経験した事を一つでも多くの後輩に伝え、今回引き継いだ襷を次回審査を受ける仲間に渡すことが出来ればと思います。
最後になりましたが、ご指導頂きました高見彰最高範士、石川師範そして共に稽古をした道場生の皆さんに心から御礼申し上げます。
何事も自分ひとりで成し遂げられるものは無いと思います。
今回の昇段も皆のお陰と言う気持ちを忘れる事なく、一層稽古に励みたいと思います。
有難うございました。 押 忍